レスリングといえば吉田沙保里のワケ
吉田沙保里は日本の多彩な顔を持つ女子スポーツ界の顔であり、レスリング指導者、元レスリング選手、スポーツ科学者、大府市レスリング協会の副会長として幅広い分野で活躍しています。
出身大学の至学館大学での学びを経て、健康スポーツ科学学士および健康スポーツ科学名誉修士の学位を取得し、同大学では副学長もつとめ、レスリング以外でもその才能を発揮しました。
彼女のレスリングキャリアは非凡で、女子レスリングの世界で記録を塗り替え、「霊長類最強女子」としての異名を勝ち得ました。
レスリング界で今までにない個人戦では世界選手権、オリンピック合わせて16連覇、206連勝という驚異的な数字を打ち立て、その実績には世界が驚嘆しました。
2012年には13大会連続世界一でギネス世界記録認定と国民栄誉賞受賞を果たし、日本スポーツ界に新たな歴史を刻みました。紫綬褒章も2004年、2008年、2012年に受章し、その功績が称えられました。
吉田は父親である吉田栄勝の影響を受け、レスリングの道に進むことを決意しました。
彼女のレスリングスタイルは力強さとテクニカルな巧みさを兼ね備え、その戦いぶりは見る者を魅了しました。その一方で、学術的な側面にも興味を示し、スポーツ科学者としての学位を取得。これにより、彼女のアスリートとしての成功だけでなく、スポーツの理論的な側面にも洞察を示しています。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、惜しくも逆転負けで17連続の世界大会制覇にはならなかったものの吉田は日本選手団の主将を務め、そのリーダーシップが称賛されました。
また、現役を続行しつつ、レスリング女子日本代表コーチに就任するなど、彼女のスポーツ界での影響力は衰えることがありません。
今後も吉田沙保里が、レスリング界にもたらす影響は大きく、日本代表のコーチとしても今後の日本レスリングを引っ張っていく逸材を育てる指導者としての活躍も期待されます。